岐阜県の教採 論文・模擬授業・個人面接・プレゼンテーション面接

岐阜県の教員採用試験では、論文・模擬授業・個人面接プレゼンテーション面接の試験が実施されます(一般選考)。

論文は、60分で、ある課題について、自分の考えを論文としてまとめる試験であり、論理的な思考力や表現力をみます。

評価の観点は、以下の通りです。

1 教育観に立った主義・主張
・教育に対する熱い考え方を、説得力ある書きぶりで表現することができているか
・児童生徒の心を動かすことができる内容か 等
2 文章構成等
・読み手にわかりやすい文章構成がなされているか
・与えられた字数を、精一杯生かして論じようとしているか 等
3 正確さ
・読みやすく、正確な表現で記述できているか 等

出題例は、以下の通りです。

小学校教諭、中学校教諭
不登校児童生徒数は高水準で推移しており、生徒指導上の喫緊の課題となっています。そこで「生徒指導提要(令和4年12月 文部科学省)」に示された「10.3.1 不登校対策につながる発達支持的生徒指導」及び「10.3.2 不登校対策としての課題未然防止教育」を踏まえ、日常的にあなたが取り組むことを3つ述べなさい。
※学年は、各自の志願種別において想定し、論じること。

養護教諭
養護教諭は、児童生徒の身体的不調の背景に、いじめや不登校、虐待などの問題がかかわっていること等のサインにいち早く気付くことができる立場にあることから、健康相談において重要な役割を担っています。そこで、「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援〜養護教諭の役割を中心として〜(平成29年3月 文部科学省)」に示された内容を踏まえ、現代的健康課題を抱える児童生徒を学校で確実に把握するために、養護教諭として取り組むことを、具体的に述べなさい。

栄養教諭
国民の食生活においては、エネルギーや食塩等の過剰摂取や野菜の摂取不足等の栄養の偏り、朝食の欠食に代表されるような食習慣の乱れ等の課題があります。
そこで、児童生徒が望ましい食習慣を身に付けるために、「食に関する指導の手引 第二次改訂版(平成31年3月 文部科学省)」に示された内容を踏まえ、栄養教諭として取り組むことを3つ、具体的に述べなさい。


模擬授業は、時間・内容が種別、教科により異なります。

教科等の専門的な指導ができるための実践的な指導の能力をみます。

小学校 算数

授業の導入等の一場面を模擬授業として行います。
※詳細については、第2次選考試験対象者に通知します。

中学校 各教科

授業の導入等の一場面を模擬授業として行います。
※詳細については、第2次選考試験対象者に通知します。
音楽、美術、保健体育、技術、家庭については、模擬授業の中で実技に係
る試験を実施します。

養護教諭

保健室における保健指導等を模擬授業として行います。
※詳細については、第2次選考試験対象者に通知します。

栄養教諭

「給食管理・食に関する指導等を模擬授業として行います。
※詳細については、第2次選考試験対象者に通知します。

過去問は、各教科等で異なっているので、下記を参照してください。

令和6年度採用 教員採用試験問題 - 岐阜県公式ホームページ (gifu.lg.jp)

評価の観点は、以下の通りです。

1 教師に必要な素養 等
・児童生徒の人権を尊重した言動ができているか
・明るく表情豊かであるか
・児童生徒の価値付け、方向付けができているか 等
2 実践的指導力 等
・生徒の姿を描き、手立てを考え、的確な指導、助言をすることができているか
・教え込みではなく主体的に問題解決できるように指導ができているか
・児童生徒が見通しをもって学習に取り組むことができる指導ができているか 等
3 専門的知識 等
・学習指導要領に示されている指導事項について理解しているか
・確かな教材分析に基づいて、ねらいを達成するための授業を構想することができているか
・指導の意図等について、説明ができているか 等


個人面接は、20分程度で、民間の企業や、教職の専門家等による面接です。
教員としての適格性や将来性をみます。

評価の観点は、以下の通りです。

1 態度
・明るさ、快活さが伝わってくるか
・身だしなみや姿勢は、教師として適切か
・子どもや保護者から見て、頼りがいがあり、かつ謙虚に対応してくれる教師になれそうか
・気配りができる教師になれそうか 等
2 教育観
・情熱や気迫が伝わってくるか
・子どもに精一杯の愛情を注ぐことができるか
・教育に対する意欲や使命感はあるか 等
3 将来性
・学ぶ意欲があり、力量を高めようとする向上心はあるか
・物事に対して柔軟に対応することができるか
・自身の特技を生かして貢献できる教師になれそうか 等


プレゼンテーション面接は、20分程度で、ある課題について、自分の考えをプレゼンテーションした後、質問に応答する形態の試験です。

自分の考えや思いを相手に伝える表現力、論理性等をみます。

学校生活に関係のある具体的な場面設定をもとに、児童生徒に対する働きかけや保護者に対する説明等を面接委員の前で実際に演じてもらうものです。

プレゼンテーション後に、その内容に係る質問を中心に応答します。

出題例は、以下の通りです。

小学校教諭
あなたは、小学校2年生の担任です。学級遊びの集合に遅れてきたAさんに理由を聞くと、1年生の子が転んで泣いていたので保健室に連れていったことが分かりました。あなたは、このことを取り上げて、学級の児童に対して、どのような話をしますか。

中学校教諭
あなたは、中学校1年生の担任です。学期末、生徒の日記を読んでいると、学級の仲間全員の良いところを何ページにもわたって書いていた生徒がいました。あなたは、学級の生徒に対して、このことをどのように紹介しますか。

養護教諭
夜遅くまでメール等をしていたことが主な原因で寝不足になり、学校で体調を崩す中学生が増えています。このことを取り上げて、あなたは全校集会で、どのような話をしますか。

栄養教諭
9月になり、暑い日が続く中、児童は運動会の練習をしています。給食のご飯の残さい量を調べると、7月より多くなっていました。このことを取り上げて、あなたは、全校集会で、児童にどのような話をしますか。

評価の観点は、以下の通りです。

1 表現力
・相手の立場や考え等配慮して話しているか
・説得力はあるか
・話し方の工夫をしているか 等
2 論理性
・目的が明確な語りとなっているか
・話す内容に妥当性や論理性はあるか
・具体や根拠をもとに話しているか 等
3 態度
・熱意や明るさはあるか
・表情に豊かさはあるか
・聞き手として反応しているか 等

 

 

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