愛知県の教員採用試験では、小論文、個人面接(3分程度の場面指導含む)が実施されます(一般選考)。
小論文は、900字詰め原稿用紙1枚に解答します。
評価の観点は、以下の通りです。
- 教育に対する見識をもち、現実に対する認識は適切であるか
- 教育に対する意欲は十分であるか
- 教師として現実に立脚した展望をもっているか
- 出題の意図を的確にとらえ、論旨が一貫しているか
- 文章表記は適切であるか
上記の観点から、5段階で評価されます。
過去問は、以下の通りです(令和5年度(2023年度)採用試験)。
「次の文章を読んで、この筆者の考えをあなたはどうとらえるか。また、それを踏まえて、あなたはどのような教員を目指したいと考えるか。900字以内で述べよ。
答えは確かに〈ある〉。それが初等中等教育における「問題」の大前提である。そして先生はその答えを知っている。その正しい答えに、どうしたら自分たちも到達できるだろうか。先生が知っているはずの答えと自分のものが一致すれば正解で、違っていればバツ。それが入学試験も含めて、高校までの試験の問題であった。
考えてみると、これは怖(こわ)いことではないか。なぜなら、小学校から高校まで、誰もが一貫して、問題には必ず答えがあるということを前提とし、正解は必ず一つであると思い込んできたのだから。教師の側も、答えが二つも三つもあ問題は避けてきただろうし、答えのない問題は出しようがなかった。
どこかに正解があって、その正解は自分が知らないだけであって、誰かが(たぶん誰か偉い人が)知っていると、頭から思い込んでいること、その呪縛のまま、大学においても同じスタンスで教育を受け、そして社会に出ていく。そんな社会人ばかりが増えていくと考えることは怖(おそろ)しいことではないか。
(永田和宏著『知の体力』より)」
個人面接は、15分間を連続して2回行います。
場面指導(1回)を含みます。
面接官からの説明の後、考える時間(最大30秒)を含む3分程度で行います。
以下の観点から、5段階で評価されます。
- 積極性
- 表現力
- 責任感
- 協調性
- 適応性
- 社会性、等
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