小学校教員採用試験での面接  | 過去問題例

小学校教員採用試験での面接(個人集団)試験について、過去問の質問例をご紹介します。

集団面接には、集団討論集団討議も含めてご紹介します。

面接試験は、人物重視の採用傾向から、とても重要な試験です。

それに反して、具体的な情報は簡単に手に入れられません。

ここでご紹介する問題例は、いずれもインターネット上で公開されているものです。

問題例の後に、出典リンクを付けました(時間の経過等で削除される場合もあります)。

  • さいたま市

面接の問題例をインターネット上で公開している都道府県等は、ごくわずかです。

その中で、さいたま市は、貴重な質問例を公開してくれています。

以下、平成 30 年度採用 さいたま市立小・中学校等教員採用選考試験 第2次試験 面接試験 質問例からの引用です。

実施方法は、2名(さいたま市立小・中学校等校長等)が担当し、受験者を観察・洞察するというものです。

面接時間は25分間です。

○教職に就くことを目指して、どのような努力をしてきましたか。
○子どもたちや保護者、地域から信頼される教員とは、どのような教員ですか。また、それはなぜですか。
○教職員の事故について、あなたはどのように考えますか。
○現在の学校教育の課題をどのようにとらえていますか。
○教育観や教育方法について意見の異なる管理職や同僚がいた場合、あなたはどのように対応していきますか。

 

同じように、平成29年度の質問例が公開されています。

実施方法、時間は、上と同様です。

〇教員の仕事で一番大切なことは何ですか。
〇学校という職場で、あなた自身を生かしながら人間関係を円滑にしていくためには、どのような努力をしますか。
〇最近の教育問題で、最も関心を持った話題は何ですか。その理由も話してください。
〇授業で体験的な活動を取り入れるとすれば、どのような授業でどのような体験的な活動が考えられますか。

 

集団面接

 

  • 東京都

平成29年度東京都公立学校教員採用候補者選考(30年度採用)第二次選考(面接)集団面接の内容が、以下のように公開されています。

集団面接では、はじめに、面接室ごとに面接委員が提示する課題(1点)について、受験者が順番に各自の考えや、それを実現するための具体的な取組を発表します。

受験者全員の発表が終わった後、面接委員が受験者の考えの発表の際に提示した課題に関連することについて、「受験者間の話合い」を行います。

なお、面接委員が提示する課題は、次の①~④のうちのいずれか一つの事項に関連するものです。

① 基本的な生活習慣に関すること

② 他人を思いやる心や生命を尊重する心に関すること

③ 積極的に社会参画できる力に関すること

④ 良好な人間関係を築く力に関すること

評価の観点

集団面接、個人面接の評価の観点として、以下の項目が記されています。

○ 教職への理解
○ 教科等の指導力
○ 対応力
○ 将来性
○ 心身の健康と人間的な魅力 など

 

また、平成 28 年度東京都公立学校教員採用候補者選考(29 年度採用)第二次選考(面接)集団面接の内容も公開されています。

実施方法は、上記と同じですが、提示する課題は、以下のように、8つの事項から1点となっています。

① 自信をもって行動することができる力に関すること

② 良好な人間関係を築く力に関すること

③ 役割と責任を果たすことができる力に関すること

④ 社会生活上のきまりに関すること

⑤ 望ましい勤労観・職業観に関すること

⑥ 社会的・職業的自立に関すること

⑦ 他人を思いやる心や生命を尊重する心に関すること

⑧ 社会の一員であることを自覚し、積極的に社会参画できる 力に関すること

評価の観点は、上記と同様です。

集団討論・集団討議

 

  • 青森県

平成30年度(昨年度実施)青森県公立学校教員採用候補者選考試験における集団討論、小論文、模擬授業のテーマにおいて、集団討論のテーマ(例)が、以下のように公開されています。

①子どもたちの思考力・判断力・表現力をはぐくむためには、言語活動の充実が必要です。教科の指導において言語活動を充実させるために、あなたはどのように取り組みますか、話し合ってください。

②生徒指導の充実を図るためには、生徒理解が大切です。生徒の理解を深めるために、どのように取り組むか、話し合ってください。

 

  • 川崎市

集団討論のテーマではありませんが、実施方法評価の観点が具体的に記されているので、ご紹介します。

出典は、平成29年度 選考概要(PDF形式, 128.77KB)

実施方法

与えられたテーマについて10人程度のグループで討論を行う。
進行は試験官が行う。

時間は1グループ35分間。

評価は 7段階評価。

評価の観点

大きく、意欲対人関係能力人柄・適性の観点が挙げられています。

① 意欲

◎討論に積極的に臨んでいるか。
<具体例>
・前向きな姿勢で考えたり、意見を述べたりしている。
・討論を通して、課題についての思考を深めている。
・自分の意見を論理的にわかりやすく述べている。

② 対人関係能力

◎他者と協力し、討論を円滑に進める能力があるか。
<具体例>
・場や目的に応じた発言ができる。
・多様な見方や考え方を受止め、関連づけて意見を述べている。
・態度や言葉に他者への気遣いや配慮がある。

③ 人柄適性

◎教員としてふさわしい姿勢・視点をそなえているか。
<具体例>
・明るく朗らかで、言動からまじめさや誠実さが感じられる。
・ものごとに対して、広い視野で考えることができる。
・子どもを大切にしていることが伝わってくる。

  • 愛知県

愛知県では、集団討議として実施され、平成 30 年度 愛知県公立学校教員採用選 考試験の採用予定人員等 において、以下のように、テーマが公開されています。

1 あなたが担任をしている学級で、学級委員の呼びかけにも関わらず、学校行事の準備をせずに帰ってしまう児童・生徒が出てきました。学級委員をしている児童・生徒は、それを苦にして「学級委員をやめたい。」と言ってきました。あなたは、担任(養護教諭・栄養教諭)としてどのように対応しますか。

2 ある児童・生徒が生活記録ノートに「もう学校に来るのが辛い。消えてしまいたい。」と書いてきました。あなたは、担任(養護教諭・栄養教諭)としてどのように対応しますか。

3 社会性を育成することは、学校教育において重要な課題です。「あいちの教育ビジョン 2020」においては、「めざすあいちの人間像」のひとつとして「共に生きる」ことがあげられています。あなたは、担任(養護教諭・栄養教諭)として「共に生きる」ために必要な資質・能力を児童生徒にどのように身に付けさせますか。

 

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